主要な仮想通貨取引所は、現在136万BTC(1兆3900億円)ほどを保有している。これは歴史的に見て低い水準であり、前回、同じくらい低水準に落ち込んだ時に長い間眠りについていたビットコイン(BTC)は3150ドルから1万4000ドルに上昇した。

複数の投資家が取引所からビットコインを取り出していることが背景にある。現在の価格9400ドルで多くのトレーダーが売る意思がないことを示している。

(出典:CQ Live「主要仮想通貨取引所のビットコイン保有高 1年ぶりの低水準」)

昨年の第1四半期(1月-3月期)、ビットコインの価格は3150ドル~4500ドルのレンジで推移していた。取引所からビットコインの流出が鈍化し始めた時、ビットコインが上昇を始めた。3カ月以内に4000ドルから1万4000ドルまで250%も上がった。

現在9500ドル付近で、取引所は2019年初頭と同じようなビットコインの流入額を記録している。投資家は9500ドルから1万ドルのレンジでビットコインを売る意思がないことを示している。

主要仮想通貨取引所へのビットコイン流入額は12ヶ月ぶりの低水準だ。

テクニカルも新たなトレンド示唆

また、買われすぎや売られ過ぎのサインを示すテクニカル指標The Puell Multipleも新たなトレンドを示唆している。

Puell Multipleは、ビットコインの1日あたりの発行額を365日移動平均で割った値。現時点で0.4を下回っている。過去の傾向では、0.5を下回ると弱気相場の終焉をつげることになる。

(出典:LookIntoBitcoin「Puell Multiple 売られ過ぎの水準」)

さらに、ビットコインは最近、史上7番目のゴールデンクロスを記録。強気相場の到来を示すとされるゴールデンクロスだが、過去6回中で3回は長期間続く上昇相場の始まりのきっかけとなった

(出典:Mohit Sorout「ビットコイン 7回目のゴールデンクロス」)

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン