『マスタリング・ビットコイン』の著者で、ビットコイン開発者であるアンドレアス・M・アントノプロス氏は、仮想通貨ビットコインは、ラテンアメリカやアフリカといったインフレで苦しむ新興国の人々にとっての解決策になると主張した。
アントノプロス氏は、Monero Talkに出演。ビットコインやプライバシーの問題について語った。
同氏は、ビットコインがラテンアメリカやアフリカ、東南アジアといった国々でインフレに苦しんでいる人々にとって解決策になるだろうと語った。新興国では資本規制によって、弱い自国通貨にしかアクセスできない問題を解決することになると指摘。ビットコインに高い流動性があることで、世界中からアクセスできるソリューションになり得ると主張した。
Monero Talkのホストであるダグラス・トゥーマン氏は、中国のような監視国家の追跡から逃れるにはビットコインでは不十分ではないかと指摘した。
これについて、アントノプロス氏も、ビットコインには「弱い仮名性があるが、匿名性があるわけではない」とし、「監視国家を回避するためのホーリーグレイル」にはならないと同意。ビットコインについてもプライバシーレイヤーでの取り組みがより必要だとの考えを示した。
ただ多くの新興国では「無能な官僚組織がビックブラザーのような監視をすることは難しいだろう」とも付け加えている。