Tendermintは、ブロックチェーン関連ツールのMicrosoftスイートへの追加と、テック界の巨人のAzure ブロックチェーン・アズ・ア・サービス (BaaS)プラットフォームの一部としてアプリケーションを追加することを発表した。

Tendermintは同社のクリエイターたちにより、限界を超え、一枚岩でないトークンベースのビットコインのようなシステムを超えて動作する次世代のブロックチェーン・アーキテクチャ、と定義されている。

 

「Microsoftとのパートナーシップを発表出来て光栄です」とTendermint CEO兼創設者であるJae Kwon氏は語る。

 

「Microsoft Azure CloudをMintNetのブロックチェーン開発ツールへと実装し、大規模なAzure Cloudによって管理されたブロックチェーン・ネットワークをテストしています」と述べ、「テストに関する詳細を報告できる日が待ち遠しいです」と語った。

 

元帳アプリケーション

Tendermintのテクノロジーはブロックチェーン開発向けに、オープンソースなブロックチェーンエンジンをコアに搭載し、どのような元帳アプリケーションにも電源供給することができる、モジュラー・アーキテクチャを提供している。

それがビットコインのUTXOベースであれ、イーサリアムのバーチャルマシーンであれ、またはKwon氏の語る全く新しいデザインのものであれ、Tendermintによってネットワークに効率的に電力供給することが出来る。

3月3日、R3 CEVによる発表の裏には、Tendermintの関わりがあった。

発表によれば、5つの異なる分散型元帳のコンセプトを用いて、40の銀行と共に試験的運用を完了したというのだが、用いられたコンセプトの一つが、Eris Industriesによって開発されたEris:dbだった。この技術は、Tendermintのコンセンサス・プロトコルを動作させるためのものだ。

 

プルーフ・オブ・ステーク・プロトコル

Tendermintは、Byzantine Fault Tolerantと呼ばれるコンセンサス・プロトコルを利用していて、これはアカウンタビリティや企業コンプライアンスだけでなく、スケーラビリティと速度の向上を目的にデザインされたものだ。

1秒間にブロックチェーン毎に10,000を超えるトランザクションがTendermintのプルーフ・オブ・ステーク・プロトコルによって処理され、新しいブロックは、たった1000ms以内でコミットされる。

TendermintのコンセンサスエンジンはTMSPやTendermint Socketと呼ばれるプロトコルを通してアプリケーションと通信する。さらに、Tendermintは、アプリケーションプロセスとコンセンサス・プロセスの間に非常にシンプルなAPIを提供することによって、ブロックチェーン・デザインを分解することも可能だ。

このTMSPは、非言語依存なエンジンであるため、開発者たちはどのようなプログラミング言語でもスマートコントラクトを記述することが出来る。ユーザーもまた既存のコードベースや、ワークフロー、開発エコシステムを活用し、複雑で品質の高いアプリケーションをビルドすることが可能だ。