新型コロナウイルスの影響で、仮想通貨・ブロックチェーンのスタートアップ企業の80%が倒産の危機に面しているとされるスイスの「クリプトバレー」ツーク州政府は連邦政府に1億スイスフラン(約110億円)の基金設立を求めている。ブルームバーグが26日に伝えた。
基金は民間からの投資や地方自治体の拠出金、スイス政府の保証で構成される。
ツークでは今月、203社を対象に実施した調査で、80%の企業が今後半年以内に倒産すると回答しており、その中で88%の企業が政府の援助なしでは現在の経済状況を生き残れないとしている。
スイスでは中小企業向けの援助として3日に、320億スイスフラン(約3兆6000億円)を拠出。さらにスタートアップ向けに1億5400万スイスフラン(約169億円)の信用保証を提供すると発表しているが、SonntagsZeitung紙のインタビューに答えたツーク州財務局長のハインツ・タンナー氏は「これでは不十分」と回答した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン