ストラテジーは2025年における最新のビットコイン購入を発表し、1,229BTCを追加取得した。2025年は買い集めのペースが加速し、同社が開示した取得件数は、過去2年間の合計を上回った。
月曜日に提出されたフォーム8-Kによると、コインは12月22日から28日にかけて取得され、購入総額は1億880万ドルだった。資金は市場売出し(ATM)による株式売却で調達した。
今回の購入により、ストラテジーのビットコイン保有量は672,497BTCとなり、1BTCあたりの平均取得価格は74,997ドルとなった。
また、2025年における同社の取得の中では小規模な部類に入る。セイラートラッカーのデータでは、2025年最大の取得は3月31日で、約22,049BTCを約19億2,000万ドルで購入した事例だった。これに続き、7月29日に約21,021BTCを24億6,000万ドル、2月24日に約20,356BTCを19億9,000万ドルで取得している。
セイラートラッカーのデータでは、ストラテジーは2025年に41週にわたりビットコイン購入を開示しており、2024年の18回、2023年の8回から大幅に増加した。規制当局への提出書類では、同社は2024年末時点で447,470BTCを保有していた。

共同創業者で会長を務める マイケル・セイラー 氏の主導のもと、ストラテジーは2020年にビットコインの取得を開始し、現在も企業としては群を抜く最大の保有者である。上場企業のビットコイン保有量では、マラ・ホールディングス が5万3,250BTCで2位に位置しており、ビットコイントレジャリーズ・ドット・ネットのデータが示している。
ストラテジーは、普通株および優先株の市場売出しを通じて資金を調達し、ビットコイン購入を続けてきた。12月22日から28日にかけては、クラスA普通株66万3,450株を売却し、純調達額は1億880万ドルとなった。
今回の購入により、年初来のBTCイールドは23.2%に達した。この指標は、発行済み株式数に対してビットコイン保有量がどれだけ増加したかを示すものだ。
2025年、ビットコインを保有する上場企業が拡大
上場企業が保有するビットコインは、192社合計で108万BTCを超えた。企業の所在地は米国が最多で、次いでカナダ、英国、日本が続く。
保有主体の数では、企業が政府、非公開企業、DeFiプロトコルを上回り、最大のカテゴリーとなっている。
ビットコイントレジャリー企業とは、ビットコインを主要なバランスシート資産として位置付け、株式や債券による資金調達を通じてBTCを取得・保有する企業を指す。

ストラテジーに続き、トゥエンティワン・キャピタルは4月にビットコイントレジャリー戦略を開始し、現在は4万3,500BTC超を保有している。同社はキャンター・フィッツジェラルド、テザー、ソフトバンク、ビットフィネックスの支援を受けており、7月にはテザーから約5,800BTCを追加取得した。
このほか、2025年には複数の企業が上場、もしくはビットコイントレジャリー戦略を発表した。8月に上場したブリッシュは約2万4,300BTCを保有し、これにビットコイン・スタンダード・トレジャリー・カンパニー(約3万21BTC)、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(約1万1,542BTC)、GDカルチャー・グループ(約7,500BTC)が続く。

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