100億ドル規模の資産運用会社ストーンリッジ・アセット・マネージメント(Stone Ridge Aseet Management)は13日、10000BTC(約1億1500万ドル)以上を購入したことを発表した。
今回の購入は顧客の資産運用向けのものではなく、自社の準備資産として行われたものだ。投資ファンドで子会社のニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ(NYDIG)がストーンリッジのカストディアンを勤めている。
ストーンリッジが突如多額のビットコインを購入した背景として、新型コロナウイルスによる経済混乱を挙げている。NYDIGの共同創業者兼CEOであるロバート・ガットマン氏は「多くの人々にポートフォリオの構成を見直す要因となっている」とし、「今年3月以降、多くの機関投資家が市場に参入し始めている」と指摘した。
ガットマン氏が指摘するように、最近ではジャック・ドーシー氏率いるスクエア社が4709BTCを購入。マイクロストラテジー社も38250BTCを購入するなど、米国ではビットコインを準備資産として新たに保有する事例が相次いでいる。
既報の通り、今後米企業が余剰資金移動先の1つにビットコインを選ぶ可能性が高まっている。
bitcointreasuries.orgがまとめた「上場企業のビットコイン資金」では、米企業はビットコイン供給量全体の2.85%にあたる約64億ドル(約6800億円)相当のビットコインを保有していることが明らかになっている。
全体で見ると、トップには仮想通貨投資会社のグレースケールの44万9596BTC。2位にはコインシェアーズ(欧州拠点)の69730BTC、3位にマイクロストラテジー。4位は元ゴールドマンサックスのパートナーであるマイク・ノボグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタルの1万6651BTCだ。
今回のストーンリッジのBTC購入はギャラクシーデジタルに次ぐ、第5位の規模となる。
マーケット分析を手掛けるウィリー・ウー氏は、企業の金庫には5兆ドル(約530兆円)が眠っており、ビットコイン購入の流れは始まったばかりとみている。
(出典:bitcointreasuries.org)