ロンドン拠点でブロックチェーンベースのプラットフォーム及びプロトコルであるジョイトークンは、より賢く、また信用できる新しいギャンブル・エコシステムの創出を目指している。企業の発表によると、彼らはすでに200以上のカジノを運営している主要なネットワークと契約を結んだという。

 

 

開発者に権限を与えることで、ギャンブルを変革する

 ジョイトークンは、ポーカースターツとベット365の元経営陣によって開発された。彼らは200億ドル規模のギャンブル業界を、より簡素化し、透明性と能率性を持たせることによって、変革しようとしている。彼らは、個人開発者とソフトウェア企業、大規模デジタルカジノ、そして利用者を繋げることで、その答えを発展させた。ジョイトークンによって作られた新しいゲーム・エコシステムは、利用者に自由を与える一方で、カジノのリスクを減らすことができる。

 スタートアップの設立者たちは、小規模ゲーム開発者に起業チャンスを与えることで、その目的を達成しようとしている。大きな課題は、大規模ゲーム開発者が完全に業界を支配している現在において、幅広いプレイヤーの注目を得るということだ。

 小さなスタジオにとって、ゲームを売り込み、ユーザーを得ることはほぼ不可能に近い。ジョイトークンは、スマートコントラクトを使って新しいゲームの開発者に賞与を与え、それぞれの取引を安全に検査、記録、保証する。


信頼こそ最も価値のある資産である

 ギャンブル業界にとって一番難しい課題は、法的規制を守ることとプレイヤーからの信頼を得ることであった。プレイヤーは、それがどんなに興味深いゲームを提供していたとしても、無名の小さなカジノより、名の通った大規模なカジノを使う傾向がある。なぜなら彼らは、広告とブランド認知にお金をかける、大きなカジノに自然と惹かれていってしまうからだ。

 彼らが広告にかけている正確な金額は入手できないが、いくつかのオンラインギャンブル運営所からのデータによると、彼らの年間予算は数千万ドルに及ぶ。例えば、ギャンブルサイトのネットワークであるGVCホールディングスは、年間50万ドル(約5302万円)近くを、顧客獲得及び引き止引き留めのために使っている。

 特に若いプレイヤーは、金銭的匿名性、信頼、透明性などをギャンブルに求めている。ジョイトークンはこれらの問題を解決しようとしているのだ。


悪い評判の修正

 プラットフォームは開発者に対し、アクセス可能なゲーム統合への道を提供している。それは、仲介業者の削減も意味する:つまりその支払いは、ジョイトークンの形で直接開発者の銀行口座に振り込まれる。また、法的規制、またコンプライアンスなどの管理は、スタートアップが行う。ジョイトークンは、イギリス、マルタ、キュラソーで認可されている彼らのオンライン・カジノウェブサイト「プレイ・コスモ・カジノ」へのアクセスを開発者に提供し、そこで一般リリースの前にゲームをテストする機会を与える。

 スマートコントラクトは、プラットフォームに、その利用可能なブロックチェーン台帳上で、ゲームの結果の記録、認証を自動的に行わせる。これは許可を受けたプレイヤーとゲーム開発者に結果の確認と、互いのゲーム評価を可能にさせることも意味している。このプラットフォームは、アメリカン・エキスプレスや富士通シーメンス・コンピュータなどの国際的な企業で30年以上の経験を持つ、ケルド・クヌーセン氏などのゲーム専門家から支持されている。彼は、そのスタートアップ初期段階で、オンラインカジノやスポーツブックなどを提供しているオンラインゲーム企業のミスター・グリーンに参加した。
ジョイトークンの設立者たちはすでに、世界で200以上のカジノを運営する、いくつかの主要ゲーム配信企業との契約を結び、ジョイトークンを使う計画を立てている。会社の設立者は「ジョイトークンは、開発者にゲーム開発資金とその報酬を与え、プレイコスモや他の多くのサイトでプレイヤーにゲームを楽しませるだろう」と語っている。

 

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