現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の発行体は、取引高の増加に伴い、取引開始から5日目にしてビットコイン(BTC)を1万667BTC追加した。

1月17日にCC15Capitalがまとめたデータによると、1日でビットコインが純増で4億4000万ドル分増加した。このうち、ブラックロックのETFが8700BTC増やした。これは、約3億5800万ドルに相当する。

また、データによると、グレイスケールを除く9つのETFは、立ち上げ以来約6万8500BTCを購入している。これは約28億ドルに相当する。最近のETF経由のビットコイン購入は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの流出によって部分的に相殺された。GBTCは1万824BTC(約4億4500万ドル相当)を売却している。1月11日に現物型ETFに転換されて以来、約3万8000BTCがGBTCから流出した。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が共有したデータによると、「ニューボーン・ナイン」と彼が呼ぶ新しい現物型ビットコインETF(GBTCを除く)は、取引5日目に日間取引量が34%跳ね上がった。「普通、話題の新規発売では、発売後の各日ごとに取引量が着実に減少するが、逆に上昇するのは珍しい」と彼は付け加えた。

しかし報告されているビットコイン購入のデータは、購入決済の遅れにより、各ファンドの取引高の数字に比べて遅れている点に注意が必要だ。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏のデータによれば、投資家が新しいファンドに資金を投入する中、ブラックロックとフィデリティのビットコインETFは、1月18日の取引終了時点で、それぞれ10億ドル以上の資産を管理している。

バルチュナス氏はまた、ブラックロックとフィデリティのビットコインETFが、週間資本流入額で全米ETFの中でそれぞれ4位と5位に位置していると指摘した。

ビットワイズのハンター・ホースリーCEOは、1月18日にX(旧ツイッター)で同日に491BTCを追加したと報告した。「今日はBITBに2000万ドルを投資した。効率的にビットコインを購入し、過去5日間で総額3億9000万ドルになった」とホースリー氏はXの投稿で述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン