仮想通貨リサーチ企業K33(旧アルケインリサーチ)のアナリストたちは、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認がビットコイン(BTC)価格を押し上げる可能性について、仮想通貨市場では過小評価されていると主張する。
9月5日の市場レポートで、K33のシニアアナリストであるヴェトレ・ルンデ氏と副社長のアンダース・ヘルセス氏は、過去3ヶ月間で現物型ビットコインETFの承認可能性が大幅に高まったと指摘する。しかし、そのセンチメントがビットコインや他の主要な仮想通貨の価格に反映されていないとも主張する。
アナリストたちは、ビットコインETFが承認されれば「莫大な資金流入」を起こし、ビットコインの買い圧力を大幅に増加させるだろうと説明した。一方でETF承認が拒否されるデメリットは「無視できる」もので、ビットコインの価格は通常通り維持されるだろうと彼らは書いている。

ルンデ氏とヘルセス氏は、現物型ビットコインETFの承認可能性が高まったことを考えると、市場のETFに対する見方は根本的に間違っていると付け加えた。
「私は市場が間違っていると断言する。これは、あらゆる意味で買い手市場であり、現在のレベルでBTCを積極的に買い増ししないのは無謀だ」と語った。
この強気の予測を補強するために、アナリストたちは最近のテクノロジー重視のナスダック100指数の2%上昇を引き合いに出した。この指数は、市場全体のリスク許容度の指標としてしばしば見なされている。
ETHがBTCのパフォーマンスを上回る
また、ルンデ氏とヘルセス氏は、イーサ(ETH)の価格に対する楽観的な見方を共有し、ETHが今後2ヶ月間でビットコインのパフォーマンスを上回る可能性が高いと主張する
彼らは、ETHがビットコインと同様の道筋を辿る可能性があると語った。ビットコインは、2021年10月19日に最初のビットコイン先物ETFが開始される数週間前に約60%増加した。先物ベースのイーサリアムETFの結論が10月中旬に下される予定で、SECから承認される見込みだとの報道も既に出ている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン