仮想通貨の分散型取引所(DEX)を運営していたスパークスワップ(Sparkswap)がDEX事業を停止すると発表した。
スパークスワップの創業者トレイ・グリフィス氏は18日の発表の中で、ユーザーの数が少なく、ビジネスを継続するのが難しい状況であると説明している。
「残念ながら、長期にわたってビジネスを維持するのに十分な数のオーディエンスを構築することができなかった。仮想通貨ビジネス、特に法定通貨の銀行システムと接続するビジネスを構築することはコストが掛かるものである。現在の私たちのセルフカストディのスタイルはビジネスを持続するにはニッチ過ぎる」
スパークスワップはビットコイン(BTC)のサイドチェーンであるライトニングネットワークを使い、分散型取引所を実現しようとしたプロジェクトだった。
グリフィス氏によれば、3月24日までにすべてのサービスを停止することになる。さらに3月末までにライトニングノードを停止する予定だ。
ユーザーが持つ米ドル資金については、銀行パートナーであるAnchorUSDの口座に保持され続けることになるという。
企業としてのスパークスワップは今後はフィンテック分野の開発に軸足を移すことになるという。
グリフィス氏は、今回のDEXからの撤退でもビットコインの未来に対する確信は揺るがないとしている。
「ビットコインとライトニングが提供する未来のビジョンと、ビットコインに裏打ちされた金融システムに対するセルフカストディの重要性を信じ続けている。私たちの心からの希望は、私たちが単に早すぎたことであり、数年内にスパークスワップのようなサービスが集権的な取引所を追い越すことだ」