米S&P500を構成する企業の幹部が決算資料の中で「仮想通貨」や「ブロックチェーン」と言及する回数が激減している。米国の大手企業の間で、仮想通貨やブロックチェーンに対する熱は冷めてしまったのだろうか?

下記のグラフは、AxiosがS&P500企業の決算資料や説明会での文字起こしを基に作成。仮想通貨、ブロックチェーン双方ともに触れられる回数がピーク時から激減している。

ビットコインに言及する回数の減少

(引用元:Axios 「ビットコイン/仮想通貨に触れた回数」)

ビットコインと仮想通貨に触れた回数は、今年の第1四半期(1-3月期)のピークから減少。今年の第4四半期(10-12月期)はまだ11回しか触れられていない。

ブロックチェーンに言及する回数

(引用元:Axios 「ブロックチェーンに触れた回数」)

ブロックチェーンは今年の第2四半期(4-6月期)に173回も触れられたが、現在は80%ほど減少。今年の第4四半期は現時点で35回にとどまっている。

過去には「ブロックチェーンや仮想通貨をビジネス化する」と発言した結果、投資家が期待を持ち、株価が上昇したことがあった。例えば、コダックやフーターズのフランチャイズであるhanticleer Holdings などだ。飲料会社のロング・ブロックチェーンは、会社名にブロックチェーンという名前まで入れた結果、米国証券取引委員会(SEC)の捜査対象になったと報じられた。現在、言及回数が減っているということは、仮想通貨やブロックチェーンに対する投資家の期待が薄れていることを示しているかもしれない。

ただ、誇大広告を避けるため一部の企業はあえて「ブロックチェーン」という言葉の使用をやめているという報道もある。ブロックチェーンや仮想通貨の技術開発をこれまで通り進める一方、言葉の乱発を避けようとしているだけなのかもしれない。

 

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