ソラナ(SOL)は5月11日に180ドルのレジスタンスを試したものの、その後はこの重要水準の下で保ち合いを続け、強気の流れを明確に築くには至っていない。ただし、過去3週間にわたり、50週間指数平滑移動平均線(EMA)を終値で上回っており、依然としてポジティブなシグナルが維持されている。この水準は、過去にも大規模な上昇の起点となってきた経緯がある。

Solana 1-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView

2023年後半には、SOLが50週間および100週間のEMAを突破したのち、2024年3月までに515%の上昇を記録している。現在、週足チャートの相対力指数(RSI)は52.60に達しており、買い圧力が高まりつつあることを示唆している。

現在のテクニカル状況を踏まえると、2025年末までに心理的かつ歴史的なレジスタンスである300ドル水準の再テストが視野に入りつつある。

トレンドベースのフィボナッチ(FIB)エクステンションを用いると、さらなる上昇余地が示される。直近の安値95ドル近辺から1月高値の295ドルまでの上昇幅を基準としたFIBでは、直近のターゲットとして約300ドルが示されており、これは約70%の上昇に相当する。

Solana Fibonacci trend extension analysis. Source: Cointelegraph/TradingView

もしSOLがこのまま価格発見フェーズに入れば、強気の勢いが1.618のフィボナッチ水準を試す展開となれば、最大で418ドルまでの上昇も見込まれる。

一方で、50週間EMAを維持できなければ、157ドル近辺のサポートを再テストする可能性もある。

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SOLの次なる上昇要因を巡って議論が活発化

現在のSOL価格は依然として過去最高値を約40%下回っているものの、SOLの先物市場は活発さを保っている。

コイングラスによれば、ソラナの先物建玉(オープン・インタレスト)は75億ドルに達しており、2025年1月19日のピーク85億ドルにわずか10億ドル届かない水準となっている。建玉の増加は一般的に投機的な関心の高まりを示し、価格の大きな変動を見越したポジショニングが行われていると解釈される。

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Solana futures open interest. Source: CoinGlass

また、複数の取引所で資金調達率がマイナスに転じており、SOLが180ドルの抵抗線を突破できずにいるなかで、空売りの傾向が強まっていることを示している。これは弱気な市場心理の表れではあるが、逆にショートスクイーズの可能性も高める要因となる。

仮想通貨先物アナリストのバイザンティン・ジェネラル氏は、市場の現状──高水準の建玉、増加する取引量、落ち着いた資金調達率──から、SOL価格が安定化の兆しを見せていると指摘する。この構図が勢いを増せば、300ドルを目指す上昇ブレイクアウトが発生する可能性もあるという。

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Solana price, aggregated open interest, volume, and funding rate. Source: Byzantine General/X

ただし、慎重姿勢も取るトレーダーもいる。トレーダーのカール・ムーン氏は、4時間足チャートで「ダブルトップ」パターンが形成される可能性を指摘しており、もしこのパターンが完成すれば、短期的にSOLは157〜152ドルの水準まで下落するおそれがあると警告した

180ドルは依然として重要な分岐点である。この水準を明確に上抜ければ、強気継続が確認されるが、反落すれば150〜160ドル帯への健全な調整となる可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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