SNSを使った時間で、報酬として仮想通貨が手に入る

 利用者がコンテンツを制作したり、コンテンツに「いいね!」を押すことでインセンティブが稼げ、ぐずぐずと無駄にしていた時間でお金を得ることができる新しいソーシャルメディアアプリが登場する。このブロックチェーンを使った新しいアプリは、ソーシャルメディアの利用者がオンラインで使った時間と創造力に報酬を与えようと考えているのだ。

 APPICSは、スティーム・ブロックチェーン上のスマート・メディア・トークン(SMT)のひとつとして立ち上げられる予定だ。集まった「いいね!」の数を仮想通貨に交換するというコンセプトは、スティームイットというプラットフォームですでに試されている。もし「時は金なり」という大昔からのことわざが本当ならば、APPICSで、利用者はソーシャルメディアで過ごす時間をお金に変えることができるようになるだろう。

 グローバルウェブインデックスの調査によれば、世界中で携帯電話の使用量が劇的に増加する中、普通の人はソーシャルネットワークで一日あたり2時間過ごしている。

 

ソーシャルアカウントが銀行口座に

 APPICSは、利用者がネット上で過ごした時間に対して報酬を支払いたいと考えている。同様に、利用者自身がコンテンツを完全にコントロールできるようにしたいとも考えている。ほかのネットワークでは、言論の自由が制限されてしまうこともあるし、収益化を実現するのも難しい。

 APPICSは、コンテンツが生む収益の65%をクリエイターに支払う。そして、そのコンテンツを「いいね!」してサポートした利用者に25%が振り分ける。つまり、コンテンツを制作しなくても報酬を受け取れるというわけだ。そして、残りの10%はプラットフォームへの再投資と、ビジネス・エコシステムのサポートに回される。

 従来のソーシャルネットワークとは違い、すべての「いいね!」に同じ価値があるわけではない。投票権と影響力を決めるのは、このプラットフォーム上の通貨であるAPPICSトークンだ。アカウントにどれだけトークンを持っているかが鍵になる。投票する時に、利用者は「いいね!バー」で気に入った投稿を支持する度合いを選ぶことができる。ひとつのアカウントが大量に「いいね!」を押して大きな影響を一度に行使することを防ぐために、一日にできる投票の量は限られている。

 アプリのコンテンツは、ライフスタイルやテクノロジー、音楽やゲーム、ファッションなど15のカテゴリーに分けられている。

 その分野に精通していて、すでに従来のソーシャルネットワークで多くのフォロワーがいる有名なインフルエンサーが審査員となる。彼らには、APPICSのパワーをとおして、かなりの投票力を持つことになる。彼らの「いいね!」は、利用者に支払われる報酬の量を押し上げることになるので、質の高いコンテンツを促進し、並外れた努力をみせた利用者にその努力に見合った支払いが実現されることになる。

 

ソーシャルネットワークの否定的な側面に立ち向かう

 APPICSとフェイスブックやユーチューブといった大手ソーシャルメディアとの衝突は避けられない。特に、問題となるのは検閲や広告だ。

 APPICSはホワイトペーパーで、ほかのプラットフォームが、広告収入を増やすために利用者の個人データを利用していると指摘し、利用者は、付け込まれて、食い物にされている、と説明している。そして、第三者やブランドに関する取り決めの影響を受けることなく、コンテンツ制作者が自由にネット上の活動を収益化できるようにしたいと考えている。

 同様に、APPICSは検閲がコンテンツ制作者の表現を束縛しているという。規模の小さいユーチューブのチャンネルが、広告収入が打ち切られることがある。こうした状況に対して、APPICSは検閲からの自由を目的としている。しかし、もちろん一定の限度はあり、「暴力、ヘイトスピーチ、人種差別的または有害な行為は許されない」としている。

 

 

仮想通貨をたくさんの人へ

 APPICSは使いやすさが成功への鍵だということを理解しているようだ。そのため、前もってなんらかの支払いをする必要なく、誰でも同社のプラットフォームと仮想通貨の基本的な仕組みにアクセスできるようにしたいと考えている。

 APPICSトークンのためのウォレットは、新しいアカウントを開設すれば同時に作成される。つまり、利用者は少量の手数料を払えば、すぐに友達に仮想通貨を送金することができるようになるのだ。さらにAPPICSのトークンは「あらゆる仮想通貨や法定通貨と取引き、または交換」できるようになる。つまり、伝統的な通貨との架け橋となる。

 トークンの販売期間は4週間で、初期に購入した投資家には割引が適用される。同社の発表によると、12月26日に行われたプレセールでは、販売開始から26分で150万ドル分のトークンが売り切れた。本番のICOは28日に開始され、1トークン当たり0.15ドルで、1億2000万トークンが売りに出される。

 利用者には、APPICSの報奨金プログラムで、このプロジェクトについての口コミをソーシャルメディアで広げると、XAPトークンを稼げるチャンスも与えられる。

 

免責:コインテレグラフは本ページにおけるいかなる内容を保証するものではない。入手可能な有用な情報を提供することを意図しているが、読者は同社に関係するいかなる行動を起こす前に自身で情報収集を行うべきであり、自身の決定について完全な責任を負う。また、本記事は投資のアドバイスとはみなされない。