eコマースプラットフォーム大手、ショッピファイのトビ・リュトケCEOは、自社システムを分散型金融(DeFi)エコシステムに統合する方法を検討しているのかもしれない。世界中で展開されるeコマースプラットフォームが仮想通貨に対応すれば、普及に大きく貢献しそうだ。

2日、リュトケ氏は、DeFiコミュニティに向けて、ショッピファイが金融業界でどのような役割を果たすことができるかをツイッターで尋ねた。

この質問に数百件の回答が寄せられており、その中にはDeFiの著名人もいた。ナンセン(Nansen)のアレックス・スワネヴィック氏はステーブルコインを使った支払いや、ショッピファイの口座にある現金が利息を得られるようにするためにDeFiプロトコルを使用すべきだと返答。さらにコンセンシスのコルビン・ページ氏も支払いを利息を稼げるようにするプロトコルに直接預けれるようにするべきだと提案した

そのほかには、支払いのために入金した資金にレバレッジをかけることやリアルタイムでサブスクリプション料金を処理すること、Alchemixのようなプロトコルを使って支払いに資産担保ローンを利用することなどが挙げられた。

リュトケ氏の投稿は、仮想通貨への関心の高さを示すものだろう。同日に彼はスマートコントラクトに「手を出している」と投稿し、スマートコントラクトの機能を「魅力的だ」と表現した。さらに技術面だけでなく、DeFiのオープンでパーミッションレスな理念に惹かれているようだ。

リュトケ氏はツイートの中で、純粋な分散化の定義には確かに合わないが、ショッピファイの目標の1つはオンライン小売における障壁や摩擦を減らすことであり、これはDefiの理念とも通じるという。

もしショッピファイにDeFiに関する機能が追加されれば、DeFiが始まって以来、最も大きな出来事の一つになるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン