「ビットコイン価格を、長期的に一言で表すと、『量子化』するだろうね」

米国版マネーの虎である投資番組「シャークタンク」に出演する大富豪で、投資家のロバート・ハージャベック氏が25日、Kitcoニュースのインタビューに答えた。下落しているビットコイン価格だが、米国の富豪はまだまだ評価が足りないと考えているようだ。

インタビューでは、新型肺炎コロナウィルスの影響などで金価格が上昇しているため、貴金属類への投資についても聞かれた。ハージャベック氏は、自身はゴールドの「信者」ではないことを表明。人々が短期的にゴールドに投資することは「理解できる」としながらも、長期的な視点が必要だとの認識を示した。

こうした「長期的な」視点の中で、デジタル決済が将来重要になるとの認識を示し、具体例としてビットコインを挙げた。

「私はビットコインを信じている。(中略)長い目でみると、消費者は便利なものを必要とする。ビットコインは便利だ」

こうした需要が顕在化したとき、ビットコイン価格が量子的に上昇すると指摘した。

アルトコイン=ビットコイン?

一方でインタビューの中ではビットコインと他のアルトコインも含んだ仮想通貨全体を混同しているような発言も見られた。

「『様々な種類のビットコイン』を購入できるが、これは断片化された世界だ」と話すように、おそらく同氏は仮想通貨全体について指摘した。「JPモルガンが参入する時、もしくは大企業がこれらを後押しした瞬間に世界は変わるだろう」と、仮想通貨業界について話す際にビットコインを引き合いに出した。

ハージャベック氏は2018年2月にもビットコインへの期待を示し、資産はビットコインに集中することになると発言していた。また、同じくシャークタンクに出演する著名投資家マーク・キューバン氏は「ビットコインはコレクターズアイテムとしては信頼ある金融資産になれるかもしれない」として、信頼がある通貨にはならないと指摘している。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン