北京に拠点を置くマイニング企業Bitmainの創設者、ジハン・ウー氏とミクリー・ジャン氏が、今年新たなマイルストーンを達成した。

SequoiaとIDGは、革新的なAI用のチップ開発の支援目的として5,000万ドルの出資をBitmainに対して行ったとブルームバーグは伝えている。

Bitman Technologiesは、マイニング企業として有名で、自社の時価総額を「数十億ドル規模」だと豪語する企業だ。

8月にイニシャル・パブリック・オファリングを予定していたが、現在、中国政府がICOを事実上違法化してしまったため、ICOが計画通り行われるかどうかは定かではない。

Bitmainは、大規模なマイニング事業を行っており、個人や企業などにマイニングパワーのリースも行っている。また、ビットコインネットワークを担う自社が運営するマイニングプール「Antpool」は、実にハッシュパワー全体の計29%を占める。

Bitmainは、今回のSequoiaとIDGの出資によって得た資金を人工知能に関するプロジェクト開発継続のための費用に充てるとしており、リリース予定の人工知能、Sophonは、GoogleやAMD、Nvidiaなどのテック界の巨人たちとの競合を目指して開発されている。

また、Sophonは、世界中に点在するデータセンターの拡張に利用されるニューラルネットワークの訓練を目標に開発が進んでおり、2017年終わりまでのリリースが予定されている。