RopstenとSepoliaに続き、Goerliはマージを行う予定の最後のテストネットであり、協定世界時(UTC)の8月11日午前1時45分をもって正式にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ブロックチェーンとなった。

Goerliテストネットのマージは大きな問題なく確定し、9月19日に設定されたイーサリアムのマージにむけて一歩前進したことになる。

しかし、過去2回のテストネットマージにもあった細かい問題があるとの指摘もあった。

イーサリアム開発者のマリウス・ヴァン・デル・ワイデン氏は、「2つの異なるターミナルブロックと多くの非更新ノードがあったため、ネットワーク上で混乱が生じ」、プロセスが若干遅くなったと指摘したが、それでも状況は「非常に良好」にみえるとと述べている。

ブロックチェーン史上最も重要なアップグレードの1つとされるマージは、イーサリアムのエネルギー消費を大幅に削減すると同時に、ネットワークの長期的なスケーラビリティ、セキュリティ、持続可能性の目標に一歩近づくことになる。

マージが完了すると、次の大きなランドマークはシャーディングのアップグレードとなり、「データ保存要件の分散、ロールアップのさらなる低コスト化、ノードの運用が容易になる」予定である。

シャーディングとは、イーサリアムのデータベースをシャードチェーンに水平に分散させ、ネットワーク容量を大きくするとともに、コアネットワークにかかる負担を軽減するものである。