2019年に公開されたビデオの中で、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長が、ビットコイン(BTC)ETFに対するSECの「一貫性の欠如」を批判していたことが明らかになった。
このビデオは、最近ソーシャルメディアで再び話題となり、SEC就任前のゲンスラー氏が、2019年のMITビットコインエキスポで、SECのヘスター・ピアース委員長とブロックチェーン規制について議論している。
「ビットコイン先物やイーサリアム先物などはあるだろうが、ビットコインETFはない。それは私には少し一貫性に欠けるように感じる」とし、「法律はまったく同じではないにしても、かなり似ている」とゲンスラー氏は述べていた。
Twitterでは、仮想通貨コミュニティが、ゲンスラー氏の現在のビットコイン現物ETFに対する見解との違いを強調せずにはいられなかったようだ。
マーケットアナリストのザック・ボエル氏は「ゲンスラー氏自身がゲンスラー氏を間違っていると指摘している」と投稿。別のユーザーは「落ち着いた一貫性のあるゲンスラー氏はどこに行ったんだ。」と嘆いた。
Gary Gensler says Gary Gensler is wrong. pic.twitter.com/sHGzHcUyIC
— Zack Voell (@zackvoell) October 28, 2023
SECはこれまでのところ、ビットコインとイーサリアム(ETH)の先物ETFのみを承認している。
2017年から、SECはビットコイン現物ETFの申請を拒否し続けており、ゲンスラー氏も最近のビットコイン現物ETFの申請を否定、遅延、または先送りしており、これらのファンドは市場操作に対する保護がないとしている。
SECは、資産運用会社グレイスケールから、既存のビットコイン信託を現物ETFに変換する申請を却下されたとして訴えを起こされた。
裁判所は、SECがこの申請を却下したのは「恣意的で無謀」であると判断。SECはこの決定を控訴しなかった。