SBIホールディングスは4日、完全子会社のSBIバーチャルカーレンシーズを通じ、きょうから仮想通貨販売所の営業を開始すると発表した。まずはリップル(XRP)と日本円ペアの現物取引のみを扱う。

 販売所名は「VCTRADE」。昨年10月に先行予約で口座開設を申込んだ、およそ2万人を対象にサービスを開始する。一般の口座開設は7月中を予定している。

 ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)も、順次取り扱う予定。取引システムには証券取引所NASDAQのマッチングエンジンを採用した。セコムグループのセコムトラストシステムズ社と提携し、ウォレット管理のセキュリティ体制を整える。

 4月26日に開催された決算説明会で北尾吉孝代表取締役社長は、スプレッドを業界最低に設定すると述べていた。リリースによると、取引手数料は無料で、出金手数料がかかると説明している。

 SBIバーチャルは昨年9月に仮想通貨交換業の登録を済ませている。今年1月のコインチェック事件を受け、セキュリティ体制の構築などを理由にサービス開始を延期していた。