韓国のサムスン電子が開発中のスマートフォン、Galaxy(ギャラクシー) S10に仮想通貨イーサリアムをサポートするウォレットが入っている画像が23日、ツイッター上にリークされた。

この画像をリークしたのは、アップル関連のニュースサイトMacRumorsに「連続モバイルリーク犯」と呼ばれるベンジャミン・ゲスキン氏。以前は、iPhone X Plusの写真をリークしたことがあるという。リーク写真には、イーサリアムのウォレットのほか、「サムスン・ブロックチェーン・キーストア」というアプリも含まれる。

ギャラクシーS10の発売日は明らかになっていないが、現在サムスンによって積極的に広告展開がされている。ギャラクシーシリーズの生誕10周年を記念して、パリにはハングルで「2月21日」「未来を拡げる」と書かれた巨大広告看板が出現。サムスンは、米国サンフランシスコで「ギャラクシーアンパック2019」を開催する予定だ。

先月、サムスンは、Galaxy S10の仮想通貨ウォレット搭載は「噂」と否定していた。ただ先月末、韓国のサムスン電子が英国で仮想通貨ウォレットの申請をしていることが明らかになっていた。

ウォレットとは、仮想通貨を保存・管理する財布のような機能。仮想通貨のデータ自体はすべてブロックチェーン上に保管されているので、厳密にはその通貨のデータにアクセスするための秘密鍵(暗号)を保管・管理している場所。ウォレットには、仮想通貨をオンライン上で管理するホットウォレットとオフライン上で管理するコールドウォレットの二種類がある。セキュリティを考慮するとオフラインであるコールドウォレットはハッキングされるリスクはゼロである一方で、コールドウォレット自体が物理的に破損する(秘密鍵の紛失)と自分の通貨にアクセスすることができなくなり、通貨を持ってはいるけど使えないといった事実上仮想通貨を失うリスクがある。そのためホットウォレットは紛失するリスクがなく、取引や売買においても容易に仮想通貨にアクセスできる利便性がある。長期保有を考えるならコールドウォレット、売買を頻繁に行うようであればホットウォレットといったリスク分散を心がける必要がある。

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