イーサリアムのステーキングの出金が第3ラウンドに入っているが、アナリティクスプラットフォームNansenのデータによると、イーサリアム(ETH)のステーキング預金は出金された額と同じくらいあったという。

イーサリアムのステーキングからの出金は、4月24日から25日にかけて3度目の急増が発生した。Nansenによると、これらの出金の大部分は仮想通貨取引所クラーケンからのものだった。

「ラウンド」とは部分的な出勤や報酬を処理するのにかかる日数を指す。Nansenは、現在、約4.5日かかるとしている。

4月24日の最後の大量の出金は、元本と報酬引き出しで合計61,608 ETHにのぼった。しかし、同時に、63,009 ETHの預金があったと、Nansenは報告している。

このため、過去24時間でステーキングされたETHのバランスに変化はなかった。

Ether deposits (shown in blue) since April 18. Source: Nansen

2月には、米証券取引委員会の執行措置と罰金を受け、クラーケンは未登録の証券を販売しているとして、イーサリアムのステーキングサービスを停止せざるを得なかった

その結果、引き出されたETHの大部分は、クラーケンのウォレットからのものだった。Nansenによると、引き出し可能なETHの合計の2.3%がクラーケンからのものになるという。

Nansenによれば、現在保留中の引き出しキューに合計632,651 ETHが待機しているという。現行の価格でこれは約116億ドルの価値がある。

直近の出金が始まる前に、NansenはステーキングされたETHの総額が過去最高になった報告していた。その数値は、4月24日に約345億ドル相当の1879万6663ETHに達した。

現在の数値は、このピークよりもわずかに低く、イーサの総供給量の14.5%となっている。 EIP-1559のバーニングメカニズムのため、総供給量は9月のマージ以降、11万4077 ETH減少している。

Shapellaアップグレード後のステークされたイーサリアムの大量流出に対する懸念は収束している。Token Unlocksは、4月12日以降、合計166万ETHが引き出されたと報告しているが、107万ETHが預けられており、依然としてイーサリアムのステーキングへの関心が高いことを示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン