ロビンフッドによれば、ロビンフッドを使うトレーダーはビットコイン上場投資信託(ETF)に魅力を感じず、プラットフォーム上での仮想通貨取引の大部分は直接のビットコイン取引であるという。

2023年2月13日の決算発表で、ロビンフッドの財務責任者ジェイソン・ワーニック氏は、顧客の仮想通貨取引の5%のみがビットコインETFを通じて行われ、残りの95%は直接ビットコイン取引を選択していると明らかにした。

ワーニック氏は「スポット取引からETFに切り替えたトレーダーもいたが、それは例外だった」と語った。「全体として、これをカニバリズムとは見ていない。あくまで付随的なものだ」と言う。

ロビンフッドの保管暗号資産は23年4Qに増加 Source: Robinhood

またワーニック氏は、プラットフォーム上でビットコインETFが取引された一部は、ロビンフッドのトレーダーが退職金口座にETFを追加したことによるものだと付け加えた。ロビンフッドは1月11日に取引開始されたアメリカ合衆国内の全10種類の現物型ビットコインETFを提供している。

新しい現物型ビットコインETFは、発売以来100億ドル以上の運用資産を集めており、ビットコインの価格は6.5%上昇し、2月12日の月曜日には2年ぶりに5万ドルを超えた。

ロビンフッドの仮想通貨収益が上昇

ロビンフッドは2023年、仮想通貨取引収益の増加により、第4四半期の収益を押し上げ、ウォールストリートのアナリスト予想を上回った。時間外取引で株価が10%以上跳ね上がった。

ロビンフッドの2023年通年の収益は12月31日までで、年間収益は前年比37%増の18億7000万ドルに上った。第4四半期の収益は4億7100万ドルで、前年同期比24%増加し、アナリスト予想を3%超上回った。

ロビンフッドは、第4四半期の収益増加は主に仮想通貨取引収益の増加によるものであり、同時期の収益は前年比10%増の4300万ドルに達したとした。

同社の決算発表では、第4四半期の仮想通貨取引高は第3四半期と比較して89%増加し、顧客数と全体の取引量の成長によってけん引されたとしている。ロビンフッドの株価は2月13日に約1.5%下落したが、時間外取引では10.5%上昇し、13ドル以上に跳ね上がった

Robinhood shares gained over 10% after hours on Feb. 13. Source: Google Finance

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン