仮想通貨も取り扱う資産取引プラットフォームであるロビンフッドは、11月の仮想通貨取引高が前月比75%増加したと報告した。

12月4日に証券取引委員会に提出された資料によると、11月の仮想通貨の名目取引高は10月2023年の水準を約75%上回ったとロビンフッドは指摘している。しかし、同月の株式取引高やオプション契約の取引は10月と比べてほぼ横ばいだった。

この好調な月は、ロビンフッドにとって逆転の兆しだ。同社は第3四半期の決算報告で、年間を通じて仮想通貨の名目取引量が55%減少したことを明らかにしていた。結果として、第3四半期の収益は予想を下回り、4億6700万ドルにとどまった。取引ベースの収益は前年比で11%減少し、1億8500万ドルだった。

ロビンフッドは、最近の仮想通貨市場の上昇を受けて、第4四半期にはより利益が出るかもしれない。この上昇は過去2か月で総時価総額が40%増加し、1兆6000億ドルに達した。ロビンフッドの共同創業者兼CEOであるヴラッド・テネフ氏は11月の決算説明会で、プラットフォームは最終的に「年間で9桁の収益」を上げる可能性があると投資家に伝えた。

12月4日にヤフーファイナンスのインタビューでテネフ氏は、個人投資家が再び仮想通貨に関心を示し始めていると語った。「上昇の特定のセグメントに対して個人投資家が目覚め始めており、仮想通貨活動では盛り上がりを見せている」とテネフ氏は語った。「過去に見られたように、ビットコインの価格が過去最高値に近づくと、メディアの報道とその熱量が増す」と彼は付け加えた。「それもまた重要な役割を果たしていると思う」。

ロビンフッドの株価(HOOD)は2023年初めから18%上昇しているが、7月中旬以降は下降傾向にある。2023年の高値は13ドルをわずかに超える水準だったが、HOODは取引時間外で9.95ドルで取引され、日中は2.5%上昇していた。英国市場での株式取引の開始に加えて、ロビンフッドは2024年に先物取引を開始する計画を進めており、規制当局の承認を待っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン