リップルがイーサリアムの時価総額を2億ドル上回る記録的な85億ドルをマークし、世界で二番目に巨大な暗号通貨となった。24時間でリップルの価格は71.6%以上も上昇し、イーサリアムは6.85%その価格を落とした。
リップルやNEM、Stellarなどを含めた暗号通貨は、過去24時間で短期の無機的な価格の上昇を見せており、それぞれ、71.6%、53.4%。94.81%高騰した。
リップルは最近、MUFG、BBVA、SEB、Akbank、Axis Bank、YES BANK、SBI Remit、ケンブリッジ・グローバル・ペイメント、スターワンクレジットユニオン、eZforex.comなどの新たな10の金融機関と戦略的パートナーシップを結び、大きく躍進している。
日本のコンソーシアムの発表
最近結ばれたパートナーシップや、リップルによってローンチされたイニシアチブなどは、11日前の出来事だったが、大手の取引所など、過去数週間でグローバルな規模でリップルの取扱いを行った機関や企業は存在しない。つまり、71%リップルの価格が上昇したことはかなり無機的な値動きだったと考えられる。
最近のリップルの価格上昇を説明できる唯一の要因は、国際送金や国内の決済を目的とした日本の銀行の共同プロジェクトとコンソーシアムの設立だ。
公式に発表された動画によれば、ブロックチェーンベースの国際送金、銀行間決済用プロトコルによってネットワーク全体を強化する狙いがあるようだ―
「これらの新たなニーズに対応するため、柔軟かつ効率的な決済システムを可能にするクロスボーダー決済と、国内の支払いの強化を目的とした日本銀行コンソーシアムを設立するため、様々な銀行が一同に介しました」
日本のコンソーシアムと、ヨーロッパの他の大手銀行や、BBVAのような金融機関が提携を結んだことで、リップルはグローバルな金融構造と金融業界の基盤となるブロックチェーンプロトコルとして、強固なポジションを確立した。
イーサリアムとってはどのような意味があるのか
イーサリアムも去年の始め、エンタープライズ・イーサリアム・アライアンスを設立し、リップルと近いパートナーシップ戦略を取っている。短期間でのリップルの成長が長期的な安定を生むかどうかは定かではないが、イーサリアムとリップルどちらも同じ戦略を取り、大手銀行や金融機関に大規模なPRを行っていることは確かだ。イーサリアムはJPモルガンなどにも注目されている一方、リップルは数十億ドル規模の銀行や金融機関から注目を集めているようだ。