イベントを手がけるソフトウェア会社Bizzaboが28日に公表したレポートによれば、仮想通貨イベントに出席する人の79%が男性だという。

15の国で開催された仮想通貨関連イベント100件の登録情報を分析した結果、出席者の圧倒的多数が男性。調査の過程でBizzaboは米国や英国、ベルギー、カナダ、イスラエル、香港、中国、オーストラリアのデータを用いた。仮想通貨イベントの登録者数および出席者数では米国がトップだった。

出席者の57%が金融分野で働いており、仮想通貨イベントの他の登録者の業種はIT(14%)、コンピューターソフトウェア(13%)、銀行(10%)などとなっている。Bizzaboの共同創業者であるアロン・アルロイ氏は「テック業界と同様、仮想通貨空間全体で性の多様性が欠けている」と語り、以下のように付け加えた。

出席者に性の多様性が欠けていることは、大部分の登録者の出身業界(の現状)を指し示すものだ。金融サービスやテクノロジーの分野では全体的に巻き込み力の問題に苦労しており、これらのイベントの性別の割合に連鎖的な影響を与えている」

昨年11月、Bizzaboは「イベントにおける性の多様性と巻き込み力に関するレポート」を発表したが、それによれば、米国やカナダ、英国でのイベント登壇者の70%が男性だった。この調査では米国が最も巻き込み力が高く、女性の登壇者が35%、男性は65%だった。

仮想通貨やブロックチェーン産業への女性の参画はまだ進んでいないかもしれないが、英国の仮想通貨取引所ブロック・エクスチェンジが昨年6月に出したレポートでは、仮想通貨への投資を考えている女性の数が年初から倍増していた