リクルートは18日、利用者の機密情報に配慮したブロックチェーン技術を開発するBeam(ビーム)に出資したと発表した。出資額は非公表。リクルートは仮想通貨・ブロックチェーン企業に積極的に投資を進めている。

ビームはイスラエルに拠点に置き、匿名性を高めた仮想通貨・ブロックチェーンの開発を行っている。同社は、トランザクションの機密性を高める「Mimble Wimble(ミンブルウィンブル)」プロトコル上で構築された仮想通貨を手掛けており、1月にはメインネットをローンチした。

リクルートは発表の中で「機密情報保護の重要性と、ブロックチェーン技術のイノベーション促進における革新的な影響力を認識している」とし、今回の投資を行ったと説明している。

リクルートは「既存のトークンでは、機密情報となり得るトランザクションに関するデータ等が第三者に流出してしあう可能性があるという課題がある」と指摘。Beamが提供するトークンが、「指定した第三者がトランザクションデータを検証することを許容することで、取引の監査への対応を確保しつつ、トランザクションに関するデータ等が第三者に流出しない機能を備えたブロックチェーンを実現し、利用者の取引情報を守る」ことができるとしている。

リクルートは仮想通貨・ブロックチェーンへの出資を積極的に進めている。

昨年12月には、仮想通貨を担保に法定通貨の貸付を行う米企業BlockFi(ブロックファイ)への出資を行った。また1月にはブロックチェーン技術をポイントサービスに活用する米企業Loyyal(ロイヤル)へ出資した