11月3日、仮想通貨取引所バイナンスから856億円分のビットコイン(5万8861BTC)が送金された。クリプトクオントによると、バイナンス史上最大額の流出だという。ビットコインの大口投資家であるクジラが強気相場に備えている可能性がある。

(出典:CryptoQuant.com「バイナンスにおけるビットコイン流出額」)

一般的に取引所はビットコインなど仮想通貨を法定通貨に換金するところだ。取引所から大量のビットコインが離れるということは、投資家がしばらくの間は売らないという意思表示をしていることになる。

クジラは、いわゆるカストディされていないウォレットにビットコインを保有することが多い。彼らが直接コントロールできるアドレスであり、セキュリティの観点からオフラインでキープされることが多い。

また、クジラの資金移動を追跡するホエールマップの研究者によると、クジラのウォレットから他のクジラのウォレットへのビットコインの資金移動が増えている。

「オンチェーンの活動活発になっている。長期保有者の大量のコインで利益が出たものが直接クジラのウォレットに流れていっている」

クジラの資金が取引所ではなく別のクジラのウォレットに流れるということは、クジラは近い将来の上昇相場を見据えていると考えられる。

(出典:Whalemap.io「ビットコインのクジラクラスター」)

ビットコイン ブルが急増

今後のビットコインに対する強気な見方は多い。

ビットコインは1万ドルを連続で超えた日数が100日を突破した。ビットコインは、大台突破後に100日間水準を維持すると次のマイルストーンを目指す傾向がある

また、歴史的に半減期後の翌年にビットコインが急上昇する傾向があるため、2021年のビットコイン急騰を期待する声も出ている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン