ポイント

・8.9ドル手前と8.1万ドル手前との半値戻し8.5万ドル台まで回復

・ISMは総合はほぼ予想通りも、中身はスタグフレーションを示唆

・テザーが7.3億ドル分購入、懸念されたGameStopの調達も15億ドルと増額

・相互関税発表は明朝5時、不透明感払拭されるか、株の反応に注目

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は底堅い展開。

一昨日、8.1万ドル(約1215万円)台で小さなダブルボトムを形成すると、8.4万ドル(約1260万円)手前で上値を抑えられていたが、昨日は8.4万ドル台を回復、未明にかけて8.5万ドル(約1275万円)台まで値を伸ばしている。

BTCは3月11日の安値7.6万ドル台から8.8万ドル台後半まで反発したが、ダブルトップのネックラインや一目均衡表の雲の下限などレジスタンスが集中する8.9万ドルで上値を抑えられると、金曜日のインフレ指標やミシガン大学消費者信頼感指数でスタグフレーション懸念が浮上、米株が値を崩す中、BTCも値を落としていった。

月曜日にトランプ大統領が4月2日予定の相互関税は全ての国が対象とコメントすると8.1万ドル近辺まで値を下げたが、小さなダブルボトムを形成すると、マイクロストラテジー社が19億ドル分の追加購入をしたことも好感され昨日未明にかけて8.4万ドル手前まで値を戻した。

これでCME先物の窓埋めが完了、一旦8.2万ドル台に値を下げたが、昨日の朝方、テザー社が7.3億ドルに相当する8888BTCを追加購入したと伝わったこともあり、じりじりと値を戻すと欧州時間には8.4万ドル台に値を伸ばした。

注目のISM製造業景況指数は49.0と予想(49.5)をわずかに下回ったが、支払い価格が大きく上昇する一方、新規受注や雇用が大きく下げるなどスタグフレーションを連想させる内容でBTCは8.2万ドルに急落したが、米株がショートカバー気味に切り返すと、BTCは8.5万ドル台に反発した。

しかし、ホワイトハウスの報道官がトランプ大統領が明日発表の関税を決定、即時発動されると公表すると米株の上昇が一服、BTCも上値を重くした。

本日のBTC相場

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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。