ポイント
・8.9万ドル手前で跳ね返されるも、今朝方再びトライ
・ブラックロックが欧州でETPローンチ
・テレノア記者らSECがリップル裁判の控訴取り下げで合意と報じる
・GameStopがBTC購入計画を公式発表
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場はもみ合い推移。
昨日未明に8.8万ドル(約1325万円)台後半で上値を押さえられると、8.6万ドル(約1295万円)で切り返し、今朝未明に8.8万ドル台半ばに値を伸ばすなど、高値圏でのもみ合い推移を続けた。
BTCは3月11日に年初来安値7.6万ドル台から反発すると、8.5万ドル近辺に横たわる200日移動平均線などに上値を押さえられていたが、バランスシート縮小(QT)減速やトランプ大統領が暗号資産イベントに登壇したこともあり8.7万ドル台半ばまで上値を伸ばした。
週末にかけて8.5万ドルを割り込んだが、ストラテジー社のマイケル・セイラー会長が優先株で調達した資金での購入を示唆、WSJが相互関税は縮小されると報じると8.5万ドルをクリアに上抜けた。
この報道を受け月曜日の米株が大きく上げて始まると8.8万ドル台後半に値を伸ばしたが、昨年11月からのダブルトップのネックライン8.9万ドルに上値を押さえられると、アジア時間に入りじりじりと値を落としていった。
しかし、今度はレジスタンスがサポートとなったのか8.6万ドル近辺で切り返すと、ETFフローが7日連続でプラスとなり、またブラックロックが欧州の独仏蘭の3か国でBTC ETPをローンチしたとの報も好感されじりじりと値を戻していった。
米株市場が底堅くオープンすると8.8万ドル台に回復、2年債入札も無難に通過、元FOXのテレノア記者がSECがリップル裁判での控訴を取り下げることに同意したと伝えるとXRPが上昇、BTCも強含んだ。
今朝方GameStopの決算発表で同社が財務資産にBTCを加えると発表するとBTCは8.8万ドル台半ばまで値を伸ばすも、8.9万ドルを前に上値を重くしている。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。