ポイント
- 今朝方4万ドル抜け、10.6万ドルまで
- ダブルトップのネックライン抜け、CME先物オープンをきっかけに急伸
- トランプ氏「凄い事」、ベッセント・ルミス会談で戦略備蓄実現濃厚との見方
- 米債入札や年末資金繰りシーズンこなしリスクオン気味
週末のBTC相場
週末のBTC相場は上昇。
木曜日から金曜日にかけ102,000ドル(約1550万円)に乗せるも99,000ドル(約1505万円)台に失速したが、土曜日に再び102,000ドル台に乗せると、日曜日から今朝未明にかけて103,000ドル(約1565万円)台に上値を伸ばし、今朝方104,000ドル(約1580万円)台の史上最高値を更新、一時106,000ドル(約1610万円)台まで上値を伸ばした。
BTCは月初に104,000ドル台でダブルトップを形成すると、101,000ドル台半ばのネックラインがレジスタンスとなり上値を押さえたが、今度は94,000ドル台でダブルボトムを形成。
水曜日のCPIや10年債入札を無難に乗り切ると、再び101,000ドル台のネックラインをトライした。
木曜日のNY証取のオープニングベルにトランプ氏が登場、暗号資産で凄いこと(something great)をするとコメントしたこともあり102,000ドルにしっかり乗せ、同ネックラインをクリアにブレークした。
しかし、卸売物価指数が強めとなり長期金利が上昇する中行われた30年債入札が低調に終わり、ややリスクオフの流れの中でBTCは伸び悩んだ。
すると、土曜日早朝にベッセント次期財務長官と100万BTC追加購入法案を提出中のシンシア・ルミス上院議員が会談すると伝わり、戦略備蓄が現実味を増していると認識されBTCは再び102.000ドル台に乗せると、コインテレグラフなどが就任初日の大統領令で戦略備蓄保有を新設するとの観測を報じる中、BTCは103,000ドル台に値を伸ばした。
CME先物がオープンすると、月初の史上最高値104,000ドルを上抜け、106,000ドルにワンタッチしている。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。