著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

・21,000ドルトライ

・ウォーラー・ブラード両氏は75bp支持

・一時7割まで上昇した7月FOMCでの1%利上げの織り込みは3割に低下

・本日はブラックアウト前の最終日、1%利上げ見送りのメッセージあるかが焦点

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は底堅い展開。

20,000ドル(約275万円)台に乗せると、21,000ドル(約290万円)に肉薄している。

13日発表の米CPIは+9.1%と非常に強い数字となり、BTCは一時19,000ドルを割り込んだが、米大統領が数字は古いものでガソリン価格下落を織り込んでいないとしたことで米株が反発したことや、DisneyがNFTなどの開発でETHのセカンドレイヤープロジェクトであるPolygon(MATIC)を採用するとアナウンスしたことでMATICやETHが上昇する中、BTCも20,000ドル台回復に成功した。

その後、経営危機が噂されていたレンディング企業セルシウスが米連邦破産法11条に基づく破産を申請したとの報もあり一旦20,000ドルを割り込んだ。

海外時間に入ると、FRBのウォーラー理事が7月のFOMCでは75bp利上げを支持するとし、7割近くに達した市場の1%利上げ織り込みは行き過ぎていると指摘。

同じころ日経新聞がブラード・セントルイス連銀総裁のインタビューで同氏も75bp利上げを支持すると伝えたこともあり、先物市場における1%利上げの織り込みは3割程度に低下、米株も上昇、BTCも値を上げた。

米国で人気の取引ツール・ロビンフッドがERC20トークンであるUNISWAP(UNI)取り扱いを開始、UNIとETHが上昇したこともBTCをサポートした。

本日のBTC相場

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。