著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

・一時19,000ドル割れから切り返す

・英国の減税一部撤回によるリスクオフの巻き戻し

・弱いISMを受けた米長期金利低下・株大幅高

・10月入りで相場の雰囲気も好転したか

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は底堅い展開。

朝方、一時19,000ドル(約275万円)を割り込んだが、下げ渋ると、昼過ぎから徐々に上昇に転じ、19,000ドル半ばまで値を戻している。

週明けのBTCは、CME先物が小さく窓を開けてオープン。週末のOPECプラス減産報道を受け原油先物が上昇、ドル買いの流れが強まる中、BTCは窓埋めに失敗すると19,000ドル割れに失速した。

しかし、その水準で下げ渋ると、午後に入り英首相が物議を醸した減税策のうち最高税率引き下げを撤回する方針が伝わり、英ポンドが上昇、BTCも上昇に転じた。

海外時間に入ると英減税撤回を受けた長期金利低下を好感して米株が反発してオープン、更にISM製造業景況感指数が50.9と好不況の分かれ目とされる50台まで低下したことから米長期金利がさらに低下、これを好感した米株が大きく上昇する中、BTCも19,000ドル台後半に値を伸ばしている。

本日のBTC相場

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。