分散型アプリ(dApps)に特化したブロックチェーンプロジェクトであるQtumは2日、Qtumが構築した「史上初の宇宙基盤のブロックチェーンノード」を中国の衛星でローンチしたとツイッターで発表した。
We have lift off of the first ever space-based blockchain node https://t.co/72wWxjuTz4 #decentralized pic.twitter.com/E779bbmhc9
— QtumOfficial (@QtumOfficial) February 2, 2018
Qtumは先月31日にローンチ日をツイートし、リンク先には今月2日までのカウントダウンが掲載されていた。
しかしローンチ日の2日になって、カウントダウンのリンクが中国国家航天局のプレスリリースのページに置き換えられた。その内容は、衛星「張衡一号」の打ち上げ成功に関するもので、Qtumやブロックチェーンについては触れられていない。
海外掲示板Redditではカウントダウンサイトの消滅について当惑の声が上がっており、ローンチ成功について詳細な情報を求めている。Qtumのテレグラムチャンネルに2日投稿された打ち上げのユーチューブ動画には「宇宙初のQtum POSノード」との字幕が付けられている。
QtumのdAppsはイーサリアムベースのものとは異なる。プラットフォームで使用されているのは未使用トランザクションアウトプット(UTXO)ベースのブロックチェーンモデルであり、モバイルやIoTのプログラムとさらに軽快にスマートコントラクトをやり取りすることができるとされる。
Qtumはまた「スペースチェーン」と呼ばれるプロジェクトとも連携している。スペースチェーンは、オープンソースの衛星ネットワークの構築を目指す宇宙開発イニシアティブ。宇宙空間にデータを保管することで、政府の規制に伴う問題を回避できるという。
昨年11月の「テックインアジア」のインタビューにおいて、スペースチェーンのジャン・ヅオCEOは、Qtumネットワーク上で稼働するスペースチェーンの小型衛星の打ち上げが18年2月になると発言していた。
スペースチェーンは2日に打ち上げ映像をツイッターに上げており、ロケットには「スペースチェーンの衛星が積まれ、Qtumのフルノードが稼働している」としている。
コインテレグラフはQtumにコメントを求めているが、本記事執筆時点で回答は得られていない。