BTC/USD

ビットコイン(BTC)は10月1日に再び11,000ドルから反落した。これは弱気派が20日間指数平滑移動平均線(10,704ドル)と50日間単純移動平均線(11,017ドル)の間のゾーンを積極的に防衛していることを示唆している。

 出典: TradingView

過去数日間の値動きは対称トライアングルのパターンを形成しており、次の値動きの方向性について、強気と弱気との間で方向性が定まっていないことを示している。この不確実性は、BTC価格がトライアングルを上抜くか、もしくは下抜くことで解決するだろう。

移動平均線は徐々に下降しており、相対力指数(RSI)はネガティブの領域にあり、弱気派がわずかながら有利であることを示唆している。

BTCがトライアングルを下抜けてUTC時間で終値をつけた場合、弱気派が強気派を圧倒したことになる。その後、弱気派は9,835ドルのサポートを打ち破ろうとするだろう。これに成功した場合、9,000ドルまで下落する恐れがある。

しかし、ローソク足のひげが長いことは、強気派が上昇トレンドラインへの押し目買いを進めていることを示唆するものだ。強気派はいま、BTC価格をトライアングルのレジスタンスラインまで押し上げようとしている。

これが成功した場合、BTCは11,178ドルでレジスタンスに直面するだろう。強気派がこのレジスタンスを突破してBTC価格を押し上げることができれば、12,460ドルへの上昇が期待できるだろう。

BTC価格の方向性を予測することは難しいため、大きな賭けをするならば、ブレイクアウトが発生するの待った方がいいだろう。

ETH/USD

強気派は10月1日にイーサリアム(ETH)を下降トレンドラインより上に押し上げたが、より高いレベルを維持することはできなかった。これは、ETH価格を20日間EMA(358ドル)以下に引き下げた短期トレーダーによる利益確定の動きをもたらした可能性がある。

出典: TradingView

徐々に下降する移動平均線と、ネガティブな領域にある相対力指数は、売り手側が優位に立っていることを示唆している。

しかし、308.392ドルのサポートゾーンを前にした反発は、強気派がこのラインで積極的に蓄積していることを示唆している。したがって、買い手は再びこの反落を活用して買いを入れることもできるだろう。

20日間EMAを上抜けることができれば、調整が終了した可能性があることを示す最初のサインだ。逆に、308.392ドルを下回る事態は、240ドルへのより深刻な調整の開始を示す可能性がある。

XRP/USD

XRPが20日間EMA(0.241ドル)を上回らなかった場合、アグレッシブな強気派による利益確定の動きと弱気派によるショート攻勢があった可能性がある。移動平均線は下降しており、RSIはネガティブの領域にあり、これは売り手が優勢であることを示唆している。

出典: TradingView

弱気派がXRPを0.2295~0.219712ドルのサポートゾーン以下に沈めてしまえば、下降トレンドが再開する可能性がある。下落する時の次のサポートは、0.19ドルだ。

ただし、強気派はサポートゾーンで積極的に防衛し、XRP価格を再び20日間EMAと下降トレンドライン以上に押し上げようと試みるだろう。これが成功した場合、トレンドが変化したことを示す可能性がある。

BCH/USD

ビットコインキャッシュ(BCH)は、10月1日に下降トレンドラインの直下から反落し、重要なサポートである200ドルに向けて下落し続けている。

出典: TradingView

短い間隔でサポートレベルを繰り返しテストすることになれば、サポートレベルが弱くなる傾向がある。200ドルを下抜けて終値を付ければ、パニック売りにつながり、140ドルにまで下落する可能性を高めるかもしれない。

逆に、BCH価格が現在の価格もしくは200ドルのサポートから急反発した場合、強気派が安値で蓄積していたことになるだろう。

下降トレンドラインを超えてUTC時間で終値を付ければ、強気の最初のサインとなるだろう。さらに242ドルを超えることができれば、280ドルまで上昇ラリーが続く可能性を高める。

LTC/USD

ライトコイン(LTC)は10月1日に20日間EMA(46.83ドル)を上回ったが、下降トレンドラインを超えることはできなかった。これは、短期トレーダーによる利益確定に向かわせた可能性があり、LTC価格を20日間EMA以下に引き下げてしまった。

出典: TradingView

しかし、ローソク足のヒゲは長くなっており、強気派が押し目買いをしていることを示唆している。買い手は再びLTC価格を下降トレンドラインより上に押し上げようとしている。

これが成功した場合、LTCは50日間SMA(52.51ドル)まで上昇する可能性が出てくる。ここを突破できれば、上昇ラリーは64ドルまで拡大する可能性がある。

この強気の見方は、LTCが下落し、41.6298ドルから39ドルまでのサポートゾーンを下回った場合には無効となる。そのような動きは、新たな下降トレンド開始につながる懸念がある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています

 

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