分散型予測市場ポリマーケット 大口投資家の規制準拠を確認へ＝報道

報道によれば、分散型予測市場のポリマーケットが、米大統領選挙に大口の賭けをしている投資家（クジラ）が海外に拠点を置いているかどうかを確認しているという。これは、米国のユーザーが同プラットフォームを利用することが禁止されているためだ。

「ポリマーケットは、特に大口の賭けをしているユーザーの詳細を再確認し、規則に準拠していることを確認するプロセスを進めている」と、ブルームバーグが10月22日に報じた。

ポリマーケットは米国のユーザーをウェブサイトからブロックするシステムを設けているが、米国の居住者が仮想プライベートネットワーク（VPN）を利用してブロックを回避している可能性があるとの懸念があり、さらなるデューデリジェンスが求められている。

さらに一部の大口投資家が、11月の米大統領選挙のオッズを共和党候補のドナルド・トランプに有利に傾けているとの懸念も浮上している。

ポリマーケットの2024年大統領選挙勝者市場では約23億ドルの賭けが行われており、トランプ氏（63.7%）が民主党のカマラ・ハリス（36.2%）を上回っている。

ポリマーケットのおお口投資家「フレディ9999」の所在が注目を集めており、これまでに2000万ドル以上が共和党の結果に賭けられている。

トランプ氏は競合する予測プラットフォームのカルシでも60%でハリス氏をリードしている。しかし、仮想通貨予測市場でのトランプ氏の優位性は、ロイターなどの有権者調査には反映されていない。ロイターの調査では、ハリスが46%でトランプの43%を上回っている。

ポリマーケットに対するメディアの注目を受け、カルシの創設者タレク・マンスール氏は、予測市場の結果は正確であり、操作されたものではないと主張した。

億万長者でポリマーケットの投資家であるマーク・キューバン氏は、ポリマーケットの米国選挙市場に行われている賭けの大部分が海外からのものであると考えており、それが有権者の感情を正確に反映しているわけではないと語った。

「すべての兆候から、ポリマーケットに流入しているお金の大部分は外国からのものであり、それが何かを示しているとは思わない」と、10月21日のCNBCでのインタビューでキューバン氏は語った。

ポリマーケットは、登録を得ずに900以上のイベントベースのバイナリーオプション市場を提供したとして、2022年1月に米国の商品規制当局と140万ドルの和解を行っている。