週末が始まって、ビットコイン(BTC)価格は10,800~11,000ドルの間で値動きしている。 

一部のアナリストは、デジタル資産が勢いを失ったと指摘する声も出ているが、1時間足もしくは4時間足のチャートをみると、ビットコインがレンジ内で横に動いているようになっており、圧縮を開始しているのがわかる。

BTC/USDT 1-hr chart

出典: TradingView BTC/USDT 1時間足チャート

ビットコイン価格は高値と安値を描き、このパターンが続く場合、週間のクローズ前にブレイクアウトすると予想される。このブレイクアウトがどちらの方向になるのかを予測することは難しい部分だ。

ブレイクアウトが上昇方向だった場合、11,150ドルと11,600ドルの直上のレジスタンスがあるため、12,000ドルをすぐに試す展開になることは難しいだろう。

BTCが下落した場合、トレーダーは10,550ドルのサポートを期待するが、出来高プロファイルでは10,826ドルから10,480ドルまでギャップがあり、10,490~10,400ドルがサポートになる場所だということを示唆している。

したがって、現時点では、平均的なトレーダーのリスク・リワード比率をみると、あまり魅力的ではない。18日に124%上昇したUniswapのUNIトークンのような激しい値動きをしているものと比較すると、特にそうだろう。

UNI/USD daily price action

出典: CoinMarketCap UNI/USDの値動き

実際、DeFi Pulseのデータをみると、トレーダーがプラットフォームに戻ってきて、様々なDeFi関連のトークンを取得したり、イールドファーミングから高い利息を獲得したりして、Uniswapでロックされた総価値は17.5億ドルに達した。

Total USD value locked in Uniswap

出典: DeFi Pulse  Uniswapでロックされた総価値(米ドル)

過去24時間でプラットフォームへのインフローは80%増加した。集中型取引所でのスポット取引高が減少しているため、トレーダーがDeFiの利益を追うことに専念し、ビットコインへの需要が減少している可能性がある。

Bitcoin spot aggregated daily volumes

出典: Skew.com ビットコインのスポット取引高

DeFi関連のトークン需要が増加する可能性を考えると、トレーダーはイーサ(ETH)価格に注意を向けるようになるだろう。ETHは週初から10%上昇しており、強気派が価格を押し上げようとすれば、422ドルまで回復する可能性があるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。T