Tシャツプリント・刺繍会社ラッシュオーダーティーズ(RushOrderTees)の最近の発表によれば、同社は準備金を使って100万ドル相当の仮想通貨を購入しようとしている。

「会社はこれまで1ヶ月にわたり、ビットコインやその他の仮想通貨を30万ドル分購入してきた。4月末までには仮想通貨の保有を100万ドルまで増やす」と、3月12日の公式声明は述べている。ラッシュオーダーティーズのこの動きは、デジタル資産投資の採用と常態化を示す新たな兆候である。

ラッシュオーダーティーズは、ペンシルバニア州フィラデルフィアを拠点とするカスタムシャツとアパレルの製造業者である。1枚単位の購入から大規模なアパレルランまで、幅広い注文を受け付けている。同社のウェブサイトでは、NBAのフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(76ers)との提携も宣伝している。

ビットコイン(BTC)は過去数年にわたり価格が大きく上下してきたが、最近数ヶ月でこの資産の価格は急騰し、20年12月には17年に付けた最高値である約20000ドルを突破した。BTCはそれ以降も高値を目指す道を切り開き続けている。

「ビットコイン、仮想通貨、およびブロックチェーン技術は、将来に対するエキサイティングな見通しを提供してくれる」と、ラッシュオーダーティーズのマイク・ネメロフCEOは声明で述べた。「これは当社にとって、世界の商取引を永遠に変える力を持つ何かの、最先端に立つチャンスである」

これまでにも多くの企業が会社資産の一部をビットコインに転換しており、今後もより多くの企業が後に続くと予想される。マイクロストラテジーは20億ドル以上の資産をこの通貨に振り向け、テスラは21年に15億ドル相当のBTCを購入した。スクエアとマスミューチュアルも最近数ヶ月の間にビットコインを購入している。