仮想通貨(暗号資産)ビットコインは7日、9200ドルのレジスタンスを突破し、一時9400ドルに迫った。足元では9200ドル台を推移しており、アルトコインが減少する一方で力強さを見せている。

coin360

(出典:Coin360 5月7日午前11時05分)

仮想通貨市場全体に占めるビットコインの割合であるドミナンスも67%台まで上昇している。

これは回復基調にあるビットコインに対して、アルトコインから資金が流入していることを示している。時価総額2位のイーサリアムのETH/BTCペアも0.026から0.020まで低下。テクニカルアナリストの@Pentoshiはツイッターでビットコインのドミナンスが上昇を続けるとアルトコインはさらに低下することを指摘した。

「今日は大ジャンプした。次のレジスタンスに向かってブレイクアウトすると、潜在的に非常に大きな痛みを伴う状況が発生するかもしれない。BTCが1%上昇するごとにアルトコインのBTCペアは6〜12%減少する」

ドミナンス

(出典:Pentoshi

「XRPは0になる」

こうしたアルトコインの動きに対して、著名テクニカルアナリストのピーター・ブラント氏はXRP/BTCチャートからXRPホルダーが「最後の抵抗」をしているように見えると投稿した。

「このチャートはバッグホルダー(400億XRPを捨てる必要がある人)が必死の最後の抵抗として、0.00023から0.00024でXRP/BTCをサポートしていることを示している。19年10月以降、売り手は積極的になっている。もしバッグホルダーが手を引いたら0.000011まで下落する」

さらにブラント氏は「XRPは0になる道を歩んでいる」とまでツイート。同氏は過去にも同様の指摘をしており、XRPがマクロ的に弱気であることを主張している。

XRPが弱気にあるとしているのはブラント氏だけではない。

ブレイブ・ニューコインの仮想通貨アナリスト、ジョシュ・オルスウィッツ氏は現在のXRPのレベルが過去に流動性が不足しているエリアに入っていることから、下落する可能性を指摘している

オルスウィッツ氏はXRPの平均取引量とXRPレジャー上のアクティブアドレス数の両方が2018年から減少していることを問題視した

「過去数年の多くのリップルネットとの提携報道があるにも関わらず、チェーン上の指標は活動が持続的に増加していないことを示している」