仮想通貨アナリストのピーター・ブラント氏は、現在のビットコイン市場の調整は、ツイッターでの「レーザーアイ」ブームとの間に一種の相関があると主張している。

4月18日のツイートで、ブラント氏は現在の仮想通貨市場は「レーザーアイ調整」だと呼んでいる。マーケットの非合理的な活況と、レーザーアイが関係しているというわけだ。

「仮想通貨の調整は、ツイッターでのレーザーアイの普及と直接関係しているかもしれない。調整は終わらせたい?それならレーザーアイをやめてしまおう」

2021年2月、ツイッターの仮想通貨界隈でレーザーアイのミームが席捲した。これは、仮想通貨業界のインフルエンサーや関連企業の幹部、もしくは一般ユーザーまでもが、ツイッターのプロフィール写真で目から赤いレーザーが出ているように加工しだした。このミームは、ビットコイン価格が10万ドルまで急騰する予測への支持を表明する手段として始まったものだ。

偶然にもこのレーザーアイが流行ったときには、ビットコイン価格の高騰と一致し、BTC価格は5万7800ドルの高値にまで上昇した(1週間後には4万3500ドルまで下落し、25%の調整となったが)。

今週の仮想通貨市場の調整は、4月14日の直近の最高値である6万4600ドルから5万3600ドルまでの調整となっている。これは約17%の調整だ。

しかし、ブラント氏は今回の調整についてはそれほど懸念をしているわけではないようだ。

現在の約20%の調整は「歴史的に非常に穏やか」であると、ブラント氏は主張している。

4月20日のツイートで、彼は18週間移動平均(現在は4万6615ドル)が維持される限りは、強気トレンドは継続すると考えている。この18週間MAを試す展開となるには、約28%の調整が必要になる。

ブラント氏のデータによれば、過去14回のリトレースメントにおける平均は約35%となっている。もし仮に現在35%の調整となれば、BTC価格は4万2000ドルとなる。

ブラント氏は、4月13日のインタビューで彼の「レーザーアイ」理論について説明し、どの市場であっても過度な熱狂は常に警告サインであると述べている。