かつて非常に収益性の高いミームコインだったペペコイン(PEPE)が、記録的な最高値を記録してから4ヶ月後、80%以上も急落した。今後数週間から数ヶ月でさらなる大きな損失のリスクがあると、テクニカル分析の指標が示唆している。
ペペコイン ラグプル疑惑に直面
8月24日、数人のペペコイン開発者が、マルチシグウォレットからトークンを移動するために必要な署名数を8つ中5つから8つ中2つに変更した。その後、彼らは約1600万ドル分のPEPEを仮想通貨取引所に送った。
市場アナリストの一部は、これらの動きを開発者が突然資金を売却して投資家に損失を与える「ラグプル」の前兆とみており、2023年にPEPEの価格がゼロになるのではないかとの懸念を高めている。
過去にも、マルチチェーンのクロスチェーンブリッジングプロトコルのネイティブトークンであるMULTIが98%下落したケースもある。この下落は、2023年7月のマルチチェーンの1億2500万ドルのハッキングが広範なラグプル詐欺の一部であったとの指摘も出ている。
同様に、2023年7月には、「Encryption AI」プロジェクトに関連する仮想通貨開発者が200万ドルのラグプル詐欺を行った。その結果、Encryption AIのトークン「0XENCRYPT」は99%下落し、0.02ドルまで下落した。
PEPEの価格は下降トライアングルを描く
市場アナリストのネブラスカ・グーナー氏は、4時間足のチャート上で下降トライアングルが形成されているため、PEPEの価格は近い将来、ほぼゼロになる可能性があると示唆している。
下降トライアングルは、下降トレンドラインのレジスタンスと水平トレンドラインのサポートが同時に形成されることを特徴とする弱気の継続パターンだ。価格がサポートを決定的に下回り、トライアングルの最大高さまで下落した後に解消される。
PEPEのトライアングルパターンでは、ターゲットはほぼゼロとなる。
$PEPE
— Nebraskangooner (@Nebraskangooner) August 28, 2023
Descending triangle breaking down.
Send this ponzi to zero https://t.co/ZiCp23FJTs pic.twitter.com/CJKaL2Agxx
PEPEの押し目買いも
一方で、一部のPEPE投資家は、トークン価格下落をチャンスと捉え、買い増しを行っている。特に、PEPEの保有量が1万から10万トークンの間のエンティティによる供給量は、8月27日以降、大幅に増加している。

ペペコインの楽観論者たちは、市場はトークン開発者からのさらなる売り圧力を吸収できると主張しているため、この蓄積は進行中だ。
ペペコインの投資家であるケノビ氏は、「@pepecoinethの開発者は以前、PEPEの6%を保有していたが、供給量の4%に相当する16兆トークンを売却した」と述べ、「他のウォレット(取引所を除く)は供給量の0.9%以上を保有していない。ただし、ペペ開発者のウォレットは現在2%を保有している。これはPEPEにとって長期的には強気だ。残りの2%を売却してくれ」と書いている。
テクニカル的には、PEPEは2023年の6月から7月のセッションで価格が120%上昇した0.00000085ドル付近の蓄積エリア近くで取引されている。したがって、PEPEの相対力指数(RSI)が売られ過ぎ状態であることを考慮すると、このレベルでの市場反発の可能性は高い。

もしPEPEの価格がここで反発すれば、次の上昇目標は、現在の価格レベルから約45%上昇した2023年の0.00000121ドル付近にある50日指数平滑移動平均線(50日EMA)となる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。