ビットコイン(BTC)先物市場で使用されるレべレッジは、過去数日間で大幅に低下している。これはトレーダーがBTCが短期的にどこに向かっているのかが不確実であることを示唆している。

レバレッジと市場のセンチメント
ビットコインの先物市場では、トレーダーはビットコインを取引するために自身の資本の何倍ものレバレッジをかけることができる(最大125倍というものもある)。
これにより、トレーダーは自身が持っている資本よりもはるかに大きいポジションを持つことができる。
上昇トレンドの間、トレーダーはより大きな価格上昇が予想できる場合、レバレッジをかけてポジションを大きくする傾向がある。逆に、市場が不安定であれば、トレーダーは恐怖を感じるということになる。
ビットコイン先物市場で使用されているレバレッジが低下した場合、トレーダーがBTCを取引するために借りている資本が減少しているこを意味する。それは恐怖の兆候を示しており、トレーダーが清算のリスクがより低くなるようにしている可能性がある。
トレーダーが現在の市場を恐れている理由はいくつかあるだろう。まず、ビットコインが4万ドルのレジスタンスレベルから反落した。第2に、米ドル指数(DXY)は回復している。第3にアジア市場からの高い売り圧力が存在する。
その結果、ビットコイン価格が下落している一方dえ、先物市場における資金調達率は一貫して上昇している。仮想通貨アナリストのflibflibは、DXYが勢いをつけている点やアジアからの売り圧力について触れ、下落を受け入れる必要があると書いている。
次はどうなるか?
大規模な下落の後、通常は強気の反転が起こる。3万6000ドルを下回ったことを考えると、多くのトレーダーは最近の調整でポジションから外れた可能性がある。
ビットコイン先物市場の資金調達率も一時的にリセットされ、長期契約の数が下落後に大幅に減少したことを示唆している。
デリバティブ市場の冷え込みにより、上昇方向に逆転する可能性が高まっている。短期的には、ビットコインの主要なレジスタンスは依然として4万ドルであり、次は4万2000ドルとなる。

ビットコイントレーダーのデビッド・プエラ氏は、グレースケールのプレミアムが上昇していることを指摘している。これは強気の上昇トレンドのサインと考えられている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン