中国人民銀行が運営するブロックチェーン基盤の貿易金融プラットフォームが研究開発資金向けに、今後3年間で3235万元(約4億8000万円)相当を拠出することがわかった。中国メディアグローバルタイムズが報じた。
このプラットフォームは、貿易金融における決済処理やクロスボーダーの資金調達、関税記録などを担うもの。報道によると、1月中旬までに44の銀行と1898社の取引を扱い900億元(約1兆3000億円)以上を処理したという。処理金額は昨年7月の300億元の3倍まで増加した。
取引を行った企業がクロスボーダー決済に関するデータをブロックチェーンに記録するとともに、人民銀行(為替管理部門)と各行がリアルタイムで情報を取得しトレースする。
人民銀行は情報の安全性を確保しながら、新型肺炎コロナウイルスによって影響を受けた中小企業が資金調達ツールにアクセスできるようになることを期待しているという。