ビットコイン(BTC)のP2Pマーケットプレイスのパクスフル(Paxful)は、スペインのネオバンクBnextと提携して、メキシコで最初の仮想通貨(暗号資産)デビットカードをローンチした。
このパートナーシップにより、パクスフルのメキシコ在住のユーザーは、仮想通貨を使用して、国内外のPOSでデビットカードで支払い、さらにATMから現金を引き出すことができる。カード自体は、Bnextによって発行される。
Bnextのユーザーは、仮想通貨を売買するためにP2Pマーケットプレイスに直接アクセスすることもできる。パクスフルは発表の中で、メキシコの「厳格な銀行規制」によって、人々を仮想通貨に注目させるようになっていると指摘。2019年9月から2020年5月までの間にメキシコの仮想通貨取引所Bistoで取引高が342%増加したという数字を引用している。
パクスフルの共同創業者兼CEOのレイ・ユーセフ氏は、今回のパートナーシップが金融包摂に向けた重要なステップになると主張している。
「パクスフルでは、金融包摂を実現するというミッションにBnextが参加することを嬉しく思う。私たちはともに、仮想通貨取引をグローバルにアクセスしやすくしつつ、メキシコの人々に安全なバンキングのアルタナティブを提供するよう努めていく」
Bnextは、メキシコのユーザーにビットコインとテザー(USDT)を売買する機能も提供していく。
今年7月の報道によれば、メキシコは、コロンビアやアルゼンチンと並んで、世界の中でも仮想通貨ユーザーが多い国の1つとされている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン