ビットコイン(BTC)の代わりにビットコイン・キャッシュ(BCH)を購入するようBitcoin.comが買手を騙しているとして、ビットコイン支援コミュニティの怒りの運動は活性化しているようだ。激怒したユーザーたちは27日、原告と寄付金を募るためのウェブサイトを立ち上げた。

 BTCとBCH対応のウォレットを提供するBitcoin.comは、両仮想通貨のロゴを同じ色で表示している。また、ビットコインを多くの人が認識できる「ビットコイン」と呼ぶ代わりに、そのクライアントソフトウェア名である「ビットコイン・コア」という珍しい呼び方をしている。多くのユーザーたちが、これらは詐欺行為同然であると示唆さえしている。

 新たに公開されたビットコイン支持グループのウェブサイトでは、Bitcoin.comに対する訴訟費用の寄付金を、ビットコインで受け付け開始する。Bitcoin.comは最近インターフェースを変更し、ビットコインとビットコイン・キャッシュの区別が分かりにくくなったと、ユーザーからのクレームを招いた。17年8月にビットコインのブロックチェーンからハードフォークしたビットコイン・キャッシュは、ブランド認知についてビットコインと競合してきている。

 BTC支持グループはまた、テレグラム・チャンネルも開設している。開設者はツイッターユーザーの@MoneyTrigz。当記事公開時点で911人のメンバーが参加している。同コミュニティの支持者の1人は28日、ツイッターで主張についての説明を投稿した。

 @Ragnarly ロジャー・バー氏のウェブサイトあるいはウォレット(Bitcoin.comのような)上に掲載された誤解を招く言い回し、ティッカーシンボル、画像、または写真でビットコインを失くしたことがあるなら、こちらへ報告してください: http://bitcoincomlawsuit.info/ 。テレグラムのグループも作っています。

 米国の国立標準技術研究所は今年始め、ビットコイン・キャッシュを「オリジナルの」ビットコイン、一方でビットコインをその「ハードフォーク」と誤って主張した公式研究文書を発表し、この泥沼に足を踏み入れるという失策を犯した。