イーサリアムのレイヤー2スケーリングネットワークであるオプティミズムが、ブロックチェーンエコシステムへの重要な貢献者とみなされるプロジェクトや個人を支援するため、オプティミズム(OP)トークンを33億ドル分確保した。
3月26日、オプティミズムのガバナンスおよびコミュニティ部門であるオプティミズム・コレクティブは、8億5000万OPが5月から4つのカテゴリーに分けて配布されると発表した。
オプティミズム財団の最高執行責任者ボビー・ドレッサー氏は、初期のOPトークン供給の20%にあたる8億5000万OPが資金提供のために割り当てられ、過去3ラウンドにわたり約1億5800万ドル相当の4000万OPが配布されたとコインテレグラフに語った。
5月から始まる最初のラウンド(レトロアクティブ・パブリックグッズ・ファンディング)では、オンチェーンのビルダーが参加できる。ここではコミュニティが価値を示したプロジェクトにトークンを付与するかを投票する。
次のラウンド以降では「オプティミズムを改善するためにどこでも努力をしている全ての人」がインフラ、ガバナンス、開発ツールの貢献者として資金を受け取る資格を得る。最終ラウンドは11月中旬に終了する。
仮想通貨におけるパブリックグッズは、ブロックチェーンや仮想通貨コミュニティに無料で提供されるサービスプロジェクトや個人のことで、レトロアクティブファンディングはそれらの実証済みの貢献に報いることを目指す。
レトロアクティブファンディングは、通常利益を生み出すことが期待されていないため、ベンチャーキャピタルなど他の手段から資本を調達できないような貢献者に対する資金源として登場した。
直近に行われた1月の資金調達ラウンドでは、提供された3000万OPトークンの一部が、データアグリゲーターのDefiLlamaやL2Beat、トークン承認取り消しツールのRevoke.cash、ブロックチェーン分析を手掛けるZachXBTなど、数百のプロジェクトや個人に与えられた。
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、1月のラウンドの後のXポストでオプティミズムのパブリックグッズへのコミットメント「深く感銘を受けた」とのべた。「将来的にもっと多くのプロジェクトがRPGF(レトロアクティブ・パブリックグッズ・ファンディング)ラウンドを実施することを期待している」と彼は付け加えた。