みんなが疑問に思っていることだろう。銀行システムが脆弱性を示す中、米連邦準備理事会(FRB)は、利上げについてどのような選択を取るのだろうか?

水曜日にその答えが分かった。FRBのパウエル議長は、政策金利を0.25%ポイント上げることを決めた。最優先事項は、インフレとの戦い。銀行システムはショックに耐え切れるだろうというパウエル議長の信念を反映している。しばらくは利下げをしない方針を示し、FRBによる金融緩和の復活を期待していた多くの人たちの希望を打ち砕いた。

FRBの方針は、マーケットにどのような影響を与えるだろうか?

デクステリティ・キャピタルのミカエル・サファイ氏は、「最近のビットコイン上昇を支えていたモメンタムをいくらか弱めることになるだろう」と分析する。インフレとの戦いを最優先させるということはデフレ的な資産への投資家の需要を減らすことになるだろう。実際、ビットコインはFRBの発表以降、横ばいで推移している。

ただ同氏は、銀行危機を受けたビットコインの最近の上昇について、「まだ終わってはおらず、FRB発表という材料を市場が消化したのちに新たな上昇機運が高まるかもしれない」と述べた。

確かに今回の銀行危機の全貌は明らかになっていない。エコノミスト誌は「米国の銀行の損失は数千億ドルにのぼる」と指摘し、FRBの急速な利上げによって「預金システムが崩壊した」と批判した。過去数年間の大規模な金融緩和プログラムによって銀行の預金額は大きく拡大したが、ここ1年ほどの金融引き締めによって、多くの銀行預金が急速に縮小している。

ビットコインのインフルエンサーのダン・ヘルド氏は「ビットコインの投資テーマは単純だ。『もし中央銀行が紙幣の印刷を続けて通貨の価値を下げるのであれば、ビットコインは買い』だ」と解説する。

米銀行は、パウエル議長による金融引き締め策継続に対応できるのか?今後数週間のマーケットの仕事は、それを見極めることになりそうだ。
 

著者 Ledger

プロフィール:2014年に誕生した仮想通貨のハードウェアウォレットの会社。拠点はフランスにあり、現在はLedger Nano XとLedger Nano S+、Ledger Nano Sという3種類のハードウェアウォレットを製造・販売している。Ledger Nano S +は2022年4月4日発売の最新作。Ledger Nanoシリーズに接続して使うソフトウェアであるLedger Liveを、全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」にすることを目指している。公式サイト:https://www.ledger.com/ja