セールスフォースの新興テクノロジー担当のシニアバイスプレジデントであるアダム・キャプラン氏は、アクセスやガバナンスのコントロールをする主体がいないため、企業がパブリックブロックチェーンを信頼することは難しいと主張している。
オンラインで開催された仮想通貨(暗号資産)イベント「コンセンサス」の中で、キャプラン氏は、企業がブロックチェーンシステムで何らかのコントロールを行えることが重要であると語り、パーミッション型(許可型)ブロックチェーンの需要を指摘する。
さらに企業はブロックチェーンを通じてエンドユーザーに価値をもたらすことを望んでいるかもしれないが、セキュリテイの懸念からブロックチェーンを採用しない可能性があるとも語った。
キャプラン氏は、オープンインターネット用の新しいインターネットプロトコルを構築している非営利団体DIFINITYファンデーションの創設者であるドミニク・ウィリアムズ氏と議論を交わした。
企業が独自の秘密のネットワークを構築したいのではなく、ネットワーク上の活動をコントロールし、管理できるようにしたいのだと、キャプラン氏は自身の説を説明している。
セールスフォースは、世界最大の顧客管理プラットフォームであり、ブロックチェーン分野でも積極的に取り組んでいる。
昨年5月、セールスフォースは企業がデータ共有するためのハイパーレジャーベースのブロックチェーンプラットフォームを発表している。