仮想通貨取引所の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は2日、SBIホールディングスの北尾吉孝社長の理事退任を発表した。6月に開催された理事任期満了に伴う定時社員総会では理事再任とされていた。

JVCEAは6月、コインチェックの勝屋敏彦氏、金融庁の仮想通貨研究会のメンバーだった楠正憲氏などの新理事就任を発表。昨年5人だった理事を今年は12人としていたが、北尾氏の退任を受けて11人になった。

北尾氏の理事退任について、SBI広報は「業界全体として業務改善命令が多発しており、協会としても健全化が必要との認識」があったという。6月の総会でも「外部理事が過半数を超えるようにするべき」と北尾氏が発言した。

しかし結果として内部理事が6人、外部理事が6人となったため、外部理事が過半をしめる健全な運営体制になるよう北尾氏自身が退いたという。

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また、SBIバーチャル・カレンシーズは2日、同月1日から社名を「SBIVCトレード株式会社」へ変更したと発表している。