オンラインゲーム大手のネクソンは7月1日、暗号資産の評価損で44億9900万円の営業外費用を計上したと発表した。同社が保有する暗号資産の6月末の市場価格に基づいて評価替えを行ったことで発生したという。

ネクソンは今年4月28日、1億ドル(111億円)相当のビットコイン(BTC)を購入したと発表していた。当時の発表によれば、手数料や経費を含めた1BTCあたりの平均取得額は5万8,226ドル(644万6183円)で、計1717BTCを購入した。

ビットコインは5月12日のイーロン・マスク氏のツイートをきっかけに6万ドル台から急落し、一時3万ドルまで下落した。その後も調整局面が続いており、足元では3万3600ドル(373万円)で取引されている。

ビットコインを保有する企業は、世界的に会計上のリスクに直面している。BTC下落のきっかけをつくったマスク氏率いるテスラも、2月に15億ドル相当のビットコイン購入を明らかにしているが、保有するBTCの減損処理を迫られると指摘されている。