野村総合研究所グループのNRIセキュアテクノロジーズは、ブロックチェーンを利用したシステム全体のセキュリティ対策をアーキテクチャ、運用設計レベルで評価する「アーキテクチャ評価」サービスを開始した。6月1日にプレスリリースで発表した。仮想通貨取引所やブロックチェーンを利用したサービスを提供する企業を対象に展開する。

 NRIセキュアは昨年7月から「ブロックチェーン診断」のサービスを提供している。従来行っていたスマートコントラクト診断に加え、ブロックチェーンプラットフォームの接続部について、セキュリティを診断し、クライアントに問題点を指摘する。

 アーキテクチャ診断では、取引所や企業のシステムが意図通りの運用をされているかどうかを診断する。マルチシグやコールドウォレットといったブロックチェーンならではの対策が適切になされているのかを評価するほか、Webアプリケーションやネットワーク、サーバーの各レベルで評価を行う。システム全体で、不正トランザクションをチェックし、不正なトランザクションへの体制をがあるかどうかを評価する。

 今回のサービスで対象となるプラットフォームは、ビットコインとイーサリアムだ、今後、クライアント側の需要に応じて随時追加していく。

 また分散型アプリケーション(Dapp)やコンソーシアム型のブロックチェーンプラットフォームを対象としたサービスも今後拡充していく予定だ。